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会社講習・行事レポート

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全体会議【午後の部】

2022-04-30
重要
午後からは、稲盛和夫さんの講話を鑑賞し、グループで話し合って発表しました。


今回の稲盛さんのお話は【フィロソフィこそ経営の根源】というもので、

稲盛さんが2011年に復興真っただ中の福島に盛和塾(経営塾)を開塾した際の開塾式で、
復興に向けて、大変混乱する中で、自分の会社、従業員、そして自分の家族を守り、幸せにする為、
必死で立ち上がっている塾生の方々へ向けたお話です。

講話鑑賞
すばらしい経営を行っていくためにはどうすればよいか。
その方法は様々あり、新しい経営理論が次々と展開されています。
しかし、そのいずれに従い、参考にしたとしても、なかなか思った通りの経営にはならないものです。

しかし、稲盛さんは【フィロソフィ】を経営者はもとより全社員で共有し、実践することで、必ずや企業は成長を遂げると
京セラやKDDIの経営での経験、更にJALの再建においても実感しているという事でした。

【フィロソフィ】とは 「哲学」「人生(世界)観」であり
それを経営者が全社員に広く説明することで、経営者と同じ気持ち、考え方になってくれるということです。

そのひとつとして、

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力 という方程式がありました。


これは弊社社長もよく言っていることです。


「能力」は多分に先天的なものです。
両親から授かった知能や運動神経、あるいは健康などがこれにあたります。
天賦の才ともいえる、この「能力」を点数で表そうとすれば、個人差がありますから、0から100点まで。

この「能力」に、「熱意」という要素がかかってきます。
「熱意」は「努力」と言い換えることもでき、
これに関しても、やる気・覇気のない無気力な人間から、仕事や人生に対して燃えるような情熱を抱き、
懸命に努力する人間まで0から100点まで。

まず稲盛さんは、「能力」はそう変えられないけれども「熱意」だけは自分の意志で変えられるのではと
「熱意」を最大限にするよう誰にも負けない努力で働き続けてきたそうです。

「能力」と「熱意」を点数で表してみて、例えば、

健康かつ優秀で、「能力」が90点という人がいるとします。
この「能力」90点の有能な、頭が良くて、いい大学を出た人が、自分の能力を過信し、慢心して、
真面目に努力することを怠ったならば、その仕事に対する「熱意」は30点ぐらいのものでしょう。

「能力」90点 × 「熱意」30点 = 2,700点

一方、自分は平均より少しましな程度で、「能力」は60点くらいだろう。
しかし、抜きんでた才能がないだけに、必死で生きていこう、努力していこうと言い聞かせ、
情熱を燃やしひたすら努力する人であれば、「熱意」は90点となります。

「能力」60点 × 「熱意」90点 = 5,400点

つまり、「能力」があっても「熱意」がない人の倍の結果になるというわけです。
平凡な「能力」しか持っていなくても、能力の不足を補って、能力のある優秀な才能を持った人の倍の成果を
収めることも不可能ではないのです。


そしてこの方程式でいちばん大切なのは、更に「考え方」が掛かってくるということです。

「考え方」には悪い考え方から良い考え方までマイナス100点から100点までの大きな振れ幅があると
言っていました。


例えば、自分の苦労を厭わず、「他に良かれし」と願い、一生懸命に生きていくような「考え方」はプラスですが
世をすね、人を妬み、まともな生きざまを否定するような「考え方」はマイナスです。

プラスの「考え方」をもっていれば、人生・仕事の結果はさらに高いプラスに
逆に少しでもマイナスの「考え方」を持っているだけで、一気にマイナスの結果になってしまいます。
「能力」があるほど、「熱意」が強ければ強いほど、人生や仕事において、大きなマイナスという
無残な結果を残すことになります。

「能力」60点 × 「熱意」90点 × 「考え方」90点 = 486,000点

「能力」60点 × 「熱意」90点 × 「考え方」-1点 = -5,400点

考え方が少しマイナスなだけで、雲泥の差になってしまいます。


この例として日本赤軍のメンバーが獄中で亡くなった話がありました。
ちょうど還暦を迎えた60歳でしたが、若くて正義感が強かったころ、日本の政治が乱れているというので
なんとかそれを変えたいという、最初は素晴らしい情熱を持っておられたはずです。
しかし、現状を変えていくには暴力革命しかないとうい考え方から、ダッカの日航機ハイジャック事件を起こしました。
素晴らしい「熱意」と素晴らしい「能力」を持っていたと思いますが、その「考え方」の為に、晩年、無期懲役になり、
そして獄中でずっと過ごし、亡くなったのです。

いかに「考え方」が大切かということを感じました

プラスの考え方とは
・常に前向きで、建設的であること
・みなと一緒に仕事をしようと考える協調性を持っていること
・明るいこと
・肯定的であること
・善意に満ちていること
・思いやりがあって優しいこと
・真面目で、正直で、謙虚で、努力家であること
・利己的でなく、強欲でないこと
・「足る」を知っていること
・常に感謝の心を持っていること



マイナスの考え方とは
・後ろ向き
・否定的
・非協調的
・悪意に満ちて、意地が悪く、他人を陥れる
・不真面目、嘘つき、傲慢、怠け者
・利己的で強欲、不平不満ばかり言う
・人を恨み、人を妬む

が挙げられていました。


稲盛さんは80歳を前にして、日本政府の要請を受け、倒産した日本空港(JAL)の会長に
就任しました。

航空運輸事業についてはまったくの専門外で経験・知識は全く持ち合わせていなかったそうです。

もちろん勝算はなく、JAL再建のために携えていったものは、第一に【フィロソフィ】だったそうです。

最初に手掛けたのは、JALの幹部、社員の意識改革でした。

幹部、社員に【フィロソフィ】を説き、どういう「考え方」を持ち、どのように仕事をしなければ
ならないかということについて意識を変えて頂きたいと思い、現場で直接社員に語り掛けたそうです。

実は、稲盛さん自身、JALが大嫌いだったそうです。
日本を代表するナショナルフラッグキャリアという自負心があったのかもしれませんが
傲慢さ、横柄さ、そしてプライドの高さが鼻につき、お客様をないがしろにするような事が
多々見受けられたそうです。

そのため、JAL便に搭乗されたお客様の中に、不快な思いをして、それ以降は別の航空会社を
選ばれるケースが年ごとに増えていった様でした。

そのような、鼻もちならない会社、職場、社員だったJALが、【フィロソフィ】を通じて
意識改革を図るうちに、徐々に変化を遂げ、最終的にはお客様から賞賛のお手紙を
頂くまでに成長したそうです。

【フィロソフィ】を学ぶうちに、社員の対応が素晴らしいものになっていき、
それに伴い、会社の業績も飛躍的に回復していったということでした。
その成果として、倒産後初年度の決算で売上、経常利益共に過去最高の業績を出したそうです。


とても聞きごたえのある、素晴らしいお話でした!
社員からの感想・意見

・プラスの「考え方」で動くことが、人生・仕事の良い結果を出す近道であると思いました。
・熱意、努力は自分次第なので、そこはだれにも負けない様頑張りたいと思います。
・高慢やわざとらしさが見える様でなく、お客様以外の問屋さんや協力業者さんにも丁寧に
 お客様と分け隔てなくに接することを心掛け、良い評判を拡散して頂けるようになっていきたいです。
・コロナ渦だからこそ、「なにかしなくては」「受注を増やすために」ではなく、
 原点に立ち返りお客様の為に本当にすばらしい仕事をして、仕事を依頼される様になりたいです。


新入社員からの感想

・高校の先生から、自分の校内での行動はクラスの評判になり、校外での行動は高校の評判になると
 言われたことを思い出しました。
 社員の行動が大虫電工の評判になります。それを意識して行動したいと思いました。



盛りだくさんの一日ではありましたが、とても有意義な時間になったと思います。

これからもお客様の事を第一にお仕事を頑張っていきたいと改めた感じましたし、
自社の成長・発展についても社員一丸となり取り組んでいきたいと思いました


随時社員の募集も行っていますので、気になる方は
会社の素顔/採用情報ページもご覧になってみてくださいね

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